●ビラーゴ(Virago)序章●

ビラーゴ(Virago)の名前の語源は西部劇でカーボーイ達が乗る”じゃじゃ馬”に由来する、ヤマハ発動機が製造しているクルーザー(アメリカン)タイプのオートバイであり、正式なバイクの車名は型番でXV(エックスブイ)である。
現在もシリーズ車種としては生産されているのだが、国内での正規販売はされていない。海外の一部地域でビラーゴ(Virago)の人気はいまなお続いていることから、現在も250ccの車両については生産され続けている。
1980年後半まで、国産アメリカンタイプは、売れ筋路線のロードスポーツ車のシートの高さを下げ、フロントフォークを数センチ前方に突き出して段付シートを装着しただけの、いわゆる「ナンチャッテアメリカン」だった。
そんな中、本物志向のアメリカンを狙っていたのが1981年に発売された、ビラーゴ(Virago)の前身であるXV750Specialだった。
しかしXVは当時のうるさい国内保安基準からスタイル的にどうしてもアメリカンになりきれず、あくまでもアメリカンタイプにこだわるライダーには不満が残った。

●ビラーゴ(Virago)デビュー●

1984年そんな不満を一掃してすべてを割り切りフルモデルチェンジを決行して登場したのがビラーゴ 750(XV750Virago)すなわちビラーゴ(Virago)750である。
低いシートに長いフロントフォーク、段付シートと何よりも搭載されるエンジンが空冷V型という点で最もアメリカンに近かったのだがライダーはまだ100%満足するには至らなかった。
中途半端に馬力だけを求めたため、アメリカンの醍醐味ともいえる、エンジンの鼓動感がライダーの支持を得なかったようである。
一方ライバルであるホンダは水冷エンジンながら馬力を低く抑えてアメリカン特有の味を前面に出した、ホンダ・スティードをリリース、これが爆発的な人気を博しバイク史上に残るヒットとなった。
ヤマハもてぐすね引いていた訳ではない、それに応じる形で、後にドラッグスターへのモデルチェンジを行なった。輸出車両のみを生産していた、ビラーゴ 250(Virago)XV250Viragoも2008年以降はV-star250となる。

●リリースされたビラーゴ(Virago)一覧●

ほとんどが生産停止されていますので、参考までに調べられるものだけを表示しました。
・ビラーゴ 125(XV125Virago)
・ビラーゴ 250(XV250Virago)現在は輸出車両)2008年からはV-star250となる。
全長×全幅×全高:2215×715×1060mm/乾燥重量:142kg/排気量:248cc/最高出力 23ps/8000rpm
小回りも効き、足つきも良くとても乗りやすい。また他社の250に比べてカスタムパーツも多いので、改造が楽しく自分好みのスタイルが作れる。もう少し大きいといいのだが…。
・ビラーゴ 400(XV400Virago )
全長×全幅×全高:2215×715×1080mm/乾燥重量:185kg/排気量:399cc/最高出力:40ps/8500rpm
アメリカンにも空冷2発にも全く興味が無かったのに。
別体のオイルクーラーも付いていない、本当に単純な空冷なので真夏の渋滞は苦手でしたが、燃費もよく、丈夫で、そこそこスピードも出る、素晴らしいバイクでした。
・ビラーゴ 750(XV750Virago )
・ビラーゴ 1100(XV1100Virago)
全長×全幅×全高:2285×815×1190mm/乾燥重量 223kg:排気量:1063cc/最高出力:60ps/6000rpm
時代に取り残された様なチョッパースタイル、低速でもトコトコ走る粘り有る4PPエンジン、とにかく親父向けの良いマシンです。

Copyright © 2007 ビラーゴ(Virago)よ永遠に

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